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中華人民共和国憲法-前文(中)

  思うように時間が取れないので、作業の進捗が遅いです^^;

  前回に続き、今回は前文の真ん中あたりの翻訳です。日本語にするにあたって、難しいのはやはり独特な言葉遣いです。社会主義自体が日本社会に馴染まないものだから、読む人の立場に立って考えると、まるで言葉の鎧で武装されているような文の表現です。政治討論番組でも使われ、誰でもある程度理解できるような言葉選び、且つ原文に忠実な翻訳は結構考える時間を要します。(作業が遅い言い訳ではないつもりですが('◇')ゞ)

  全文ファイルは訳文修正後に掲載する予定ですので、ビジネス用にダウンロードできるリンクを最終ページに載せます。



  中国新民主主義革命の勝利及び社会主義事業の成果は、中国共産党が中国諸民族の民を指導し、マルクス・レーニン主義及び毛澤東思想の導きに従い、真理を守り抜き、過ちを是正し、多くの困難と危機に打ち勝って得られたものである。我が国は長期に亘って、社会主義の初期段階にいるであろう。国家の根本的任務は、中国の特色を有する社会主義路線に沿って、力を集中させ、社会主義現代化を建設する事にある。中国諸民族の民は、引き続き中国共産党指導の下に、マルクス・レーニン主義、毛澤東思想、鄧小平理論及び"三つの代表"の重要思想に導かれ、人民民主による政治支配を堅持し、社会主義の道を堅持し、改革開放を堅持し、絶えず社会主義の各種制度を改善して、社会主義市場経済を発展させ、社会主義的民主主義を発展させ、社会主義的法制度を健全化し、自力更生、刻苦奮闘、工業、農業、国防及び科学技術の現代化を一歩一歩実現し、物質文明、政治文明および精神文明の歩調を合わせた発展を推し進め、我が国を富国繁栄、民主的且つ文明的な社会主義国家になるよう建設する。
  我が国において、搾取階級は一つの階級として既に消滅したが、階級間の闘争はある一定範囲内において長期的に存続するであろう。中国人民は、我が国の社会主義制度を敵視及び破壊する国内外の敵対勢力及び敵対分子に対し、闘って行かなければならない。
  台湾は、中華人民共和国の神聖な領土の一部である。祖国統一の大事業を成し遂げる事は、台湾同胞を含む全中国人民の神聖な責務である。
  社会主義の建設事業は労働者、農民及び知識人に頼らなければならない、団結できるあらゆる力を団結すべきである。長期に亘る革命と建設の過程において、既に中国共産党の統率によって、各民主政党及び各人民団体が参加し、社会主義労働者、社会主義事業建設者、社会主義を擁護する愛国者並びに祖国統一を擁護する愛国者の全てを含む、幅広い愛国統一戦線が結成されている。この統一戦線は引き続き強化し、発展して行くであろう。中国人民政治協商会議は、幅広い代表性を有する統一戦線の組織であり、今までに歴史的重要な役割を果たしてきた、今後は国家政治生活、社会生活及び対外的友好活動において、社会主義現代化建設を進める中、国家の統一と団結を守る闘いの中、更にその重要な役割を果たして行くであろう。中国共産党が統率する複数政党の協力及び政治協商制度は長期的に存在し、発展するであろう。



前後の内容は、それぞれ下記リンク先にあります。
中華人民共和国憲法-前文(上)
● 中華人民共和国憲法-前文(下)


その他条項の詳細内容は下記リンクからお入り下さい。
● 中華人民共和国憲法-目次

  文中、並列的接続詞として使われる「及び」、「並びに」の使い方に良く戸惑いますが、実は法律文においてちゃんとルールがある事を知りました。同じ使い方で「と」は検索しても、一緒に出ているページが見つかりませんでした。更に調べると、「と」は並列助詞であり、別扱いと言う事がわかり、それでも使い方と意味合いは同じなので、ここで並べてみたいと思います。これは覚えて置きたいので特記します。日常でもこのルールに従っていれば、特にビジネス書類において、整理整頓されるより良い文章作成ができると思います。

と        = 並列助詞として単一な意味を持った単語と単語に使う事が多い
               (例えば→あなたと私、電話とメール)
及び    = 「と」と同じ又はそれ以上の使い方、接続されるのが同レベルや同種類の単語
並びに = 大きな区分を持つイメージ(例えば短文と短文を並べる)

  例文として日本の会社法の条項を見てください、アンダーライン部分の使い方がそのルールです。

会社法第355条(忠実義務)
  取締役は、法令及び定款並びに株主総会の決議を遵守し、株式会社のため忠実にその職務を行わなければならない。



中華人民共和国憲法-前文(上)

  中華人民共和国憲法は、中華人民共和国中央人民政府の公式ページに本文が掲載されています。

  今日の翻訳作業内容をアップします。
  隙間時間での小分け作業ですので、ページめくりが面倒でもご勘弁願います。

  日本国憲法にも前文はありますが、中国憲法の前文は見方によっては面白いです。国の違い、思考の根幹にある違いや矛盾とか、見えて来るような気がしませんか?

  中国市場にかかわっているビジネスマンじゃなくても、この分野専門の学生や研究者じゃなくても、中国に長期出張や移住する関係者じゃなくても、一見の価値があります。



前文

  中国は世界において、最も悠久な歴史を持つ国の一つである。中国諸民族の民は輝かしい文化を共に創り出し、栄えある革命の伝統を持っている。
  封建的であった中国は、1840年より次第に半植民地・半封建的国家に変遷して行った。中国人民は国家の独立、民族の解放並びに自由民主のために、前者が倒れても後者がそれに続いて突き進み、勇敢に闘い続けてきた。
  20世紀の中国には天地を覆すような偉大な歴史的変革が起きた。
  1911年、孫中山先生が指導した辛亥革命は封建帝制を廃止し、中華民国を創立した。しかし、中国人民の反帝国主義と反封建主義の歴史的任務は未完であった。
  1949年、毛澤東主席を領袖とする中国共産党は中国諸民族の民をリードし、長き苦しい且つ波乱に満ちた武力及びその他形態の闘争を経て、ついに帝国主義、封建主義及び官僚資本主義の支配を覆し、新民主主義革命の偉大な勝利を獲得し、中華人民共和国を設立した。之により、中国人民は国家の権力を握り、国家の主人公となった。
  中華人民共和国の成立後、我が国の社会は次第に新民主主義から社会主義への変遷を実現していった。生産財の私有制から社会主義への改造は完了し、人が人を搾取する制度は既に消滅し、社会主義制度は確立された。労働者階級が指導する、労農同盟を基礎とした人民民主による政治支配、実質上のプロレタリア独裁は強固になり、発展を遂げた。中国人民と中国人民解放軍は、帝国主義と覇権主義の侵略、破壊と武力挑発に打ち勝ち、国家の独立と安全を守り、国防を強化した。経済的建設において大きな成果を収め、独立した、比較的整った社会主義産業システムがほぼ形成され、農業生産が著しく向上した。教育、科学、文化等の事業は大きな発展を遂げ、社会主義思想教育は顕著な成果を収めた。広範な人民の生活は比較的大きく改善された。



  全文ファイルは訳文修正後に掲載する予定ですので、ビジネス用にダウンロードできるリンクを最終ページに載せます。

  続きの内容は、それぞれ下記リンク先にあります。
  ● 中華人民共和国憲法-前文(下)

  その他条項の詳細内容は下記リンクからお入り下さい。

  さて、今回の翻訳部分において、かなり気を遣って翻訳した語句が幾つか存在しています。その中の一つに「~前者が倒れても後者がそれに続いて突き進み~」と言うのがあり、原文は「前仆后継」と言う四字熟語です。この言葉の訳し方については、かつて中国支店の同僚たちとお酒の席で話題となり、印象が強かったので今でも良く覚えています。

  中国語の「仆」は古代身分制度において下僕や奴隷の男性が自分の事を言う時に使い、主の前では常に前向きに腰を折り曲げ、頭を上げられない様子から来ている漢字です。故に前のめりに倒れる意味に流用され、戦争や武力闘争では「(前のめりの姿勢で突進する仲間が着弾してそのまま前方に倒れた)屍を乗り越えて突き進む」と言う意味になり、実際幾つかの辞典でもそう掲載してあります。死をも恐れず勇敢に猛進する壮烈な行為として、革命時代には良くこれを耳にしました。先駆者を乗り越えて突き進め、立ち止まるな、考え込むなと若者は煽られてしまいますね。

  しかしあくまでも言葉の一つであって、使い方次第で意味合いも変わります。一企業で例えるなら創立者の後を子孫が事業を継いで行く意味にも、ある目的に向かう一組織の中で卒業する者に対してその意思を継いで目的に向かう意味にも使えます。そんな時に「屍を乗り越えて突き進む」と訳しては、不適切だと考えます。

  今回のような憲法の前文として使われている「前仆后継」も、「屍を乗り越えて突き進む」と訳すのは、どうでしょうか、グロいですね~w まぁ、言えるのはこれくらいです。人によっては、もっと色んなイメージを感じられることでしょう。

  ここで、絶対的権力を象徴する憲法だから、政治だから、オブラードに包んだ表現の仕方で言葉を選びました。ビジネス最前線の皆さん、通訳と翻訳の資質はこの辺で見極めてください。言葉の一つ一つの積み重ねで、あなたのビジネスは成功するか、不発に終わるか、あるいは失敗する恐れもあるのです。

中国人民共和国憲法-目次

  色んな意味でお騒がせなお隣りさん、中国の憲法はどんな内容なのかと、気になった事はありませんか。

  中華人民共和国中央人民政府の公式ページに本文があります。

  今手元にある自分の訳文は15年以上前のものであり、出産育児でビジネス前線から離れて以降手付かずなので、修正案を調べながら、訳文を修正して行きます。

  全文ファイルは訳文修正後に掲載する予定ですので、ビジネス用にダウンロードできるリンクを最終ページに載せます。ファイルやサーバーの維持管理に見合う小額管理費を販売費とする場合がありますので、ご理解いただきたくお願いします。

  先ずは、更新履歴と目次から。



  1982年12月4日第5期全国人民代表大会第5回会議にて可決、同1982年12月4日全国人民代表大会によって公告、公布、施行
  1988年4月12日第7期全国人民代表大会第1回会議にて可決された「中華人民共和国憲法修正案」、1993年3月29日第8期全国人民代表大会第1回会議にて可決された「中華人民共和国憲法修正案」、1999年3月15日第9期全国人民代表大会第2回会議にて可決された「中華人民共和国憲法修正案」、並びに2004年3月14日第10期全国人民代表大会第2回会議にて可決された「中華人民共和国憲法修正案」に基づき修正


目次




第1章 総則

第2章 公民の基本的権利及び義務

第3章 国家機構

         第1節 全国人民代表大会
         第2節 中華人民共和国主席
         第3節 国務院
         第4節 中央軍事委員会
         第5節 地方各級人民代表大会及び地方各級人民政府
         第6節 民族自治地区の自治機関
         第7節 人民法院及び人民検察院

第4章 国旗、国歌、国章、首都




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  なお、記憶に残る過去にあった質問を参考に載せます。ビジネス前線で働く関係者の役に立てれば幸いです。

Q: 「最初は82年12月4日の人代会で採決されたわけね」

  これは当時の客先で、ある日本メーカーの営業担当さんが、訳文を閲覧したあとの何気ない一言でした。多分同じ意味若しくは似たような意味と思っていたでしょう、微妙にニューアンスが変わってしまいました。

  訳文の「可決」を「採決」と受け取られ、特に聞かれた訳でもなく、変更要求された訳でもなく、商社の一営業を兼任している若輩の立場で、余計な事は言わないに越したことはないと言う思いから、「まぁ・・・」と、うやむやに流してしまいました。憲法の訳文は交易他国のあり方を知るための参考資料で、当時の仕事には直接な影響をなんら与えるものではありませんでしたから。

  今だからはっきり答えられる事ですが、原文の「~会議通過」とは議題や議案を会議で承認してから決定する意思であり、日本語では採決、採択、承認、決裁、可決、裁決と、会議の内容や業界によっても訳し方が異なります。憲法決定とは政府最高意思決定機関の会議で上げられる議案であり、訳文が自然に採択、採決、可決に絞られます。では、どんな違いがあるでしょうか。

  採択=最終的に絞られた幾つかの候補のうちから一つを選択し、決定する
  採決=一つの事を、やるかやらないか、取るか取らないかの方向決定の意味合いが強い
  可決=必要性を認識した上での、内容が承認できるかできないかを決定する

  中国にはこの現行の憲法以前に、旧ソ連の憲法をモデルにした臨時的な憲法が存在していました。国家としての憲法について、立法認識がはっきりしており、ただ中華人民共和国自身の憲法のあり方を模索していた背景があり、現行憲法は会議でいるかいらないかを審議するのではなく、どの国の憲法をモデルにするかを審議するわけでもありません。82年の段階では中国独自の憲法としての内容を審議したものであり、訳を「可決」としたわけです。

残暑のお見舞い


日本の夏には、古くから葉書での挨拶状、
「暑中見舞い」か「残暑見舞い」を出す習慣があるよ^^b

どう違うのでしょうか?調べましたw
葉書を出す時期で違うんですね~

一般的に梅雨が明けた頃 (7月20日) から、
立秋まで出すのが「暑中見舞い」であり、
立秋(8月7日)から8月末までに出すのが、
「残暑見舞い」です。

両方出す必要はなく、自分の都合で、
葉書を描いて出す日で「暑中見舞い」か「残暑見舞い」が決まりますw